LPは長い方がいい?短い方がいい?目的に合った長さの考え方

「LPは長い方が成果が出る」と聞いたことはありませんか?
実際には、長ければ売れるというわけではありません。
大切なのは、読者が申し込みを判断するために必要な情報が過不足なく整理されていることです。
結論から言うと、LPは、長ければ成果につながるというものではありません。
大切なのは、商品やサービスを検討する人が必要としている情報を、分かりやすく届けること。
初めて知るサービスや、比較検討が必要な商品では、判断材料をそろえた結果としてLPが長くなることがあります。
一方、緊急性が高く、利用者が今すぐ必要な情報だけを探しているサービスでは、短く分かりやすいLPが向いている場合もあります。
つまり、LPの適切な長さは、商品やターゲット、検討状況によって異なります。
LPが長くなるのはなぜ?
例えば、初めて知るサービスや高額な商品を検討するときには、次のような疑問が生まれます。
- 自分の悩みを解決できるのか
- どのようなサービスなのか
- 他社との違いは何か
- 信頼できる会社や担当者なのか
- 実績や利用者の声はあるか
- 料金や利用の流れはどうなっているか
こうした疑問に一つずつ答えるために、
- 悩みへの共感
- 解決方法の提示
- サービスの特徴
- 選ばれる理由
- 実績や資格
- お客様の声
- 料金
- よくある質問
などを掲載すると、結果としてページが長くなります。
「長いLPを作る」のではなく、読者が判断するために必要な情報を載せた結果、長くなるという考え方が自然です。
比較検討する商品には、ある程度の情報量が必要
ピラティススタジオやパーソナルジム、スクール、コンサルティングなどは、複数のサービスを比較してから申し込む方も多い分野です。
そのため、料金だけではなく、サービス内容や実績、担当者の考え方、実際に利用した方の声なども判断材料になります。
特に、まだサービスについてよく知らない方へ案内する場合は、
- 悩みや理想に共感してもらう
- 解決方法としてサービスを知ってもらう
- 信頼できる理由を伝える
- 実績や利用者の声で不安を減らす
- 申し込み方法を案内する
という順番で説明するため、情報量が多くなりやすいでしょう。
短いLPが向いているケース
一方、長い説明が必要ないケースもあります。
例えば、
- 水漏れなどの住宅トラブル
- 鍵が開かないなどの緊急サービス
- レッカーや故障対応
- 当日予約を探しているサービス
など、今すぐ問題を解決したい方が検索する場合です。
こうした利用者が先に知りたいのは、主に次のような情報です。
- すぐに対応できるか
- 自分の地域が対応範囲に含まれているか
- 料金はいくらか
- 連絡方法は何か
- 支払い方法は何か
- 利用者の評価や実績はあるか
必要な情報へすぐ到達できることが重要なため、長いメッセージを読ませるよりも、料金や対応地域、電話ボタンなどを分かりやすく表示した方が使いやすい場合があります。
複数の選択肢を比べながら、時間をかけて判断するケース
- サービスの特徴や他社との違い
- 料金やプラン内容
- 実績・資格・運営者情報
- お客様の声
- よくある質問
LPが長くなりやすい
今すぐ問題を解決するため、必要な情報を早く確認したいケース
- すぐに対応できるか
- 対応している地域
- 料金の目安
- 連絡方法
- 支払い方法
短いLPでも伝わりやすい
Webページは最初から順番に読まれるとは限らない
Webページを見る人が、必ず上から下まで一字一句読むとは限りません。
Nielsen Norman Groupのアイトラッキング調査では、利用者が見出しや目立つ言葉を手がかりにページを走り読みし、必要な部分を探す複数のパターンが確認されています。
つまり人は、さっと流し見をしながら、読みたいところだけを読んでいるのです。
よく知られるF字型だけでなく、見出しを中心に確認する「レイヤーケーキ型」や、特定の言葉を探す読み方などもあります。
ただし、「最近になって文章を読む人が急に減った」とまでは、この調査だけでは言えません。
以前からWeb上では、文章を最初から読むというより、ページを見渡して興味のある場所を読む行動が確認されています。
そのため、情報量が多いLPでは、文章を減らすだけではなく、必要な情報を見つけやすくすることも重要です。
長いLPでは、情報の見せ方を工夫する
情報が多いLPでも、長い文章をそのまま並べる必要はありません。
例えば、次のような方法で内容を整理できます。
- 見出しを使って内容を区切る
- メリットや特徴をカード形式で見せる
- 料金やサービス内容を表で比較する
- 実績やお客様の声をスライダーで表示する
- よくある質問を開閉式にする
- ページ内リンクで必要な場所へ移動しやすくする
読者がページを飛ばしながら見ても、どこに何が書かれているか分かる構成にすることが大切です。
動画で文章量を抑えられる場合もある
現在は、LP内に動画を掲載する方法もあります。
動画は、
- サービスを提供する人の話し方
- 店舗やスタジオの雰囲気
- 商品の使い方
- 実際のサービスの様子
- 最後に伝えたいメッセージ
などを、文章とは違う形で伝えられます。
文章だけでは長くなってしまう説明を、短い動画で補える場合もあります。
ただし、動画を掲載すれば、ほかの情報がすべて不要になるわけではありません。
料金や対応範囲、サービス内容、実績などは、動画を再生しなくても確認できるよう、文章や表でも掲載した方が親切です。
情報量を減らすというより、一部の情報を文章から動画へ置き換えるという考え方が近いでしょう。
なお、動画は便利ですが、画像や動画を増やしすぎるとページ表示が遅くなることがあります。
利用者が快適に閲覧できるよう、読み込み速度とのバランスも考えることが大切です。
長いLPはSEOに有利?
文章量が多いだけで、検索順位が上がるわけではありません。
Googleは、検索エンジンのためだけに内容を増やすのではなく、利用者の疑問を解決する、役立つ内容を作ることを案内しています。
説明に必要な情報が多ければ、記事やLPは長くなります。
反対に、少ない情報で疑問を解決できるなら、無理に文章を増やす必要はありません。
SEOを目的に長文化するのではなく、検索した人が知りたい内容を不足なく掲載することが基本です。
LP制作で長さを決めるときに考えること
LPを制作する際は、最初からページの長さを決めるのではなく、次のような点を整理します。
- 誰に向けたLPなのか
- 商品をすでに知っている人か
- 初めて知る人か
- 比較検討が必要な商品か
- 今すぐ解決したい悩みか
- どの情報が申し込みの判断材料になるか
- 広告やSNSなど、どこから訪れるのか
必要な情報を整理した結果、長くなることもあれば、短くまとまることもあります。
また、すべての情報を1ページに載せず、詳細ページや事例ページへ案内する「サイト型LP」のような見せ方も考えられます。
まとめ
LPは、長ければよいわけでも、短ければよいわけでもありません。
私自身もLPを制作する際は、「何ページくらいにしよう」と長さから考えることはありません。
ターゲットや商品、集客方法を整理し、必要な情報を積み重ねた結果として、そのLPに適した長さになると考えています。
一方、緊急性の高いサービスでは、対応地域や料金、連絡方法など、今すぐ必要な情報を短く分かりやすく伝える方が適している場合があります。
LP制作で大切なのはページの長さではなく、読者が安心して判断するための情報を、見つけやすく伝えることです。
参考・出典
- Nielsen Norman Group, F-Shaped Pattern of Reading on the Web: Misunderstood, But Still Relevant (Even on Mobile)
https://www.nngroup.com/articles/f-shaped-pattern-reading-web-content/ - Nielsen Norman Group, Text Scanning Patterns: Eyetracking Evidence
https://www.nngroup.com/articles/text-scanning-patterns-eyetracking/ - Google Search Central, 有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成
https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/creating-helpful-content - Google Search Central, SEOスターターガイド
https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/seo-starter-guide - Google Search Central, Core Web Vitals
https://developers.google.com/search/docs/appearance/core-web-vitals



